2005-11-04
友達の話である。
大学の学園祭で、出店をやることになり、サークル仲間が大きな看板を書いた。
「おぜん」
おいおい、間違ってるよ。おでんだよ。
大学生にもなって、ひらがなを間違うということがあるのか?と友達は非常に驚いていた。
それを聞いた私もビックリして、「その人はまだひらがなを覚えていないんだろうか」と嘆いた。
でも、よく考えてみると、「で」と「ぜ」は混同されることがあるんだよね。
たとえば、標準語では「なでる」と言うが、私はルーツが西なので「なぜる」でもOKだ。
「おでん」を「おぜん」という地域もきっとあるだろう。
看板を書いた「ミスターおぜん」は、耳で聞いた通りを書いてしまっただけであり、ひらがなを覚えていないのではないだろうと納得した。
さて、沖縄では、「ら行」と「だ行」を混同する人がいる。
私は沖縄に来た当初、印刷の仕事をしていたのだが、「10tランプ」と書かれた原稿を見て、首をかしげてしまった。
相手に電話をして確かめる。
「原稿ではランプとなっているのですが、ダンプですよね?」
「そうそう、そう。あんたの言うとおり。ランプのことさーねー。ランプ。いい? わかった? ら、ん、ぷ」。
結局わからない・・・。
わかったのは、聞いた私が悪かった、ということだ。
私も今は沖縄歴が長くなった。
だから、新聞の「海で発見された変死体の死因は轢死」という記事を読んでも、「ああ、溺死なのね」と一瞬で変換できるのであります。
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